『冬はやっぱりおでんと肉まんだろう』

一護とコンビニ行っておでんを買うことにした冬獅郎
背伸びしながらほかほか湯気のおでんを二人で覗き込んで

『冬獅郎何食う?』
『…なんでもいいって、てきとーに買えばいいだろ』
『んなことゆーなよ!選べって オレはなんにしよーかなv』
『お前子供だな…』
『冬獅郎に言われたかねーよ どれにすんだ?』
『……』

楽しそうに一護がおでん選んでるから、冬獅郎もつられて改めてたくさん並んだおでんを覗き込んでみる
すっごい美味しそうなにおいにつばを飲み込む
つられてお腹も空いてくる

『…たまごがいぃ』
『ん?なに?』
『たまご!』
『…おまえかわいいな…』
『うるせぇ!』

なんとかかんとか数個ずつ選んでコンビニの駐車場でさっそく食べはじめる

『家帰ってから食えばいいじゃねぇか…なにもこんな寒いとこで…』
『寒いとこで食うからうまいんじゃん!』

っていいながら冬獅郎に箸を渡して一護は超笑顔

『ほれ』

差し出されたおでんの容器からたまごを取ろうとして…
…うまくいかない
まぁるいたまごが箸でうまく掴めない
つるつる滑るし、掴んだと思ったら箸から逃げるたまご
だんだんイライラしてきて
今度はたまごに箸を突き刺そうと箸を握り直す
やっぱりつるつる滑って刺さらない
一護の含み笑いにも気づかず

しばらくたまごと格闘して、はっとして一護を見上げたら
一護は笑いを堪えるのにものすごく必死

『もういらねぇ!てめぇがくえよ!』
『ごめんごめん!あんまり冬獅郎が真剣になってるからさ』

かわいくって…って台詞はかろうじて飲み込むことに成功した一護
これ以上冬獅郎の機嫌を損ねた日には後がめんどくさい

『あ そうだ ちょっとこれ持っててくれ』
『おい!どこ行くんだよ!』

冬獅郎におでんの容器を預けてコンビニへ戻る一護
冬獅郎ははほかほか湯気の美味しそうなおでんを手に持ったままおあすけをくらってしまった

しかしすぐに一護は戻って来て

『ほら、これ使えよ』

と差し出したのはプラスチックのフォークだった
じっとフォークを見つめ すこし声のトーンを落として

『バカにしてんのかてめぇ』

と冬獅郎は眉間に盛大にしわ寄せて一護をにらんでみる

それだったら食べやすいじゃん…と笑いながら言う一護に
もう冬獅郎もお腹が空いてはやく食べたかったから、もらったフォークでたまごを刺して小さな口を大きく開けてかぶりついた

子供の大好きなたまごをやっと食べれて冬獅郎のご機嫌がすこうし戻ったようだ
一護も自分の分をやっと食べ始めて

 

 

んで、たまごのどにつまらせるわ、むせるわ、飲み物欲しがるわ…
今日もおにぃちゃんは大変ですw
でももう一個たまごを欲しがるチビちゃん

 

 

 

『冬獅郎!あんまんとにくまん どっちがいい?』
『…あんまん』
『熱いから気をつけろよ?』
『うっせぇな…子供じゃあるまいし…』

はむっとあんまんを思いっきり口に突っ込む冬獅郎

『!…ん~…!』
『ほらな!だから言ったろ!』
『あっち~……』
『冬獅郎 ほら!』

冷たいパックジュースが差し出される

『ふぁー…』
『口あけてみろ!やけどしただろ?』
『へーきだって!』
『だめだ!見せろ!』

仕方なくあーっと口を開ける冬獅郎

『あーやっぱやけどしてる…』
『こんなんどーってことねーよ』

強がってもう一口あんまんにかじりついてみたが

『…いてー…』
『ほら 無理すんなよ 帰って薬ぬっとこーぜ』
『……(苦いの嫌)』

『っとその前にー…』
『?』

いきなり一護の顔が目の前に来て
あごを掴まれて
唇がくっついて
一護の舌がやけどしてしまった冬獅郎の舌を
ペロっと舐めてすぐに離れた

『何すんだよ!!!』
『舐めたら早く治るかと思ってさ…』
『んなわけねーだろ!』
『ははっお前顔真っ赤だぞ?』
『…ばか!』

食べかけのあんまんを一護の顔めがけて
思いっきり投げつけた

それをひょいっと避けて
あんまんは「べちゃ」っという音をたてて
コンビニの駐車場の真ん中に落ちた

『あーあ…もったいねー…』
『お…お前が変なコトするからだろ!』
『せっかく買ってやったのに…』
『………』
『冬獅郎が言う事聞かないからだろ』
『………わかったよ!食えばいいんだろ!』

つぶれてしまったあんまんを拾いに行こうと走り出す冬獅郎

『ばか!もう食えねぇよ』
『……』
『これ食うか?口ン中まだ痛ぇか?』
『……ごめ…ん』

なにかあるとすぐ一護のせいにしてしまう自分
すぐ怒る自分
それなのにいつもいつも優しい一護……

差し出された一護の食べかけのにくまんがすこうし
にじんで見えて
慌ててこれ以上涙が出ないようにぐっとこらえる

そんな冬獅郎の頭に一護はポンと手を乗せる

『歩きながら食おうぜ?寒いし』
『…うん』

『気をつけて食えよ?』
といって半分に割ったにくまんを差し出す一護
もう冷めちまってるから平気か と笑いながら
自分の分を口に放り込む
そんな一護をしばらく見つめていた冬獅郎
ちゃんと言う事きいて
今度はすこしずつ食べ始めた

『うまい……』
『だなー 冬はやっぱにくまんだな!』
『あんまんのがいい……』

どうして必ず一言多いのか自分でもわからず…

『あんまんはお前がやけどすっからだーめ!今度は違うの食おうぜ!チーズまん
とかチョコまんとか』
『そんなんあるのか?うまいのか?』
『あぁ結構うまいんだぜ!』
『ふーん…』

いつの間にかにくまんを持っていない方の手が温かい一護の手に握られてる
のに気付いて 一瞬手を離しかけたけど

ちょっとだけ一護の手を握り返してみた

一護が笑った……

 

 

冬になった辺りでコンビニに行くたびに
コンビニデートしてる一護とヒツが頭をぐるぐるしたんで
ふっつーのデートとかしちゃう一ヒツが好きです